LQUOM株式会社(本社;神奈川県、代表取締役:新関 和哉)は、横浜国立大学との共同研究により、量子インターネットの重要な要素である、量子もつれ(エンタングルメント)生成手法を発明しました。
次世代の通信基盤として期待される量子インターネットの実現に向けては、長距離量子通信を可能にするための量子中継器が必要な要素の一つです。量子中継器の開発にあたっては、単一光子干渉により効率的なエンタングルメント分配が可能であることが知られている一方で、長距離での実現には、位相の安定性に課題があるといわれています。今回の研究では、多重化技術により位相安定化の難易度を飛躍的に緩和する方法を提案し、量子中継器の構築にむけた大きな一歩を進むことに成功しました。
この成果は、量子インターネットの実現に重要な要素の一つであり、今後も量子中継器ならびに長距離量子通信の実現に向けて一層開発を進めていきます。
タイトル:Multiplexed quantum repeaters based on single-photon interference with mild stabilization
著者 :Daisuke Yoshida, Tomoyuki Horikiri
掲載紙 :Communications Physics
掲載日 :2024年11月15日
リンク : https://www.nature.com/articles/s42005-024-01849-6