Leading Quantum
Internet Technology
絶対安全な量子インターネットの実用化を目指して
量子コンピューターの実用化により、これまでの暗号は瞬時に解読され、
インターネットを流れる全ての情報が高いリスクにさらされます。
そこで、LQUOMでは、金融、遠隔医療、防衛などの分野に絶対安全なインターネットを提供すべく、長距離量子通信技術を開発しています。
WHO WE ARE
LQUOMでは、絶対安全な次世代ネットワークである量子インターネットの実用化をゴールに設定し、
長距離量子通信技術を開発しています。
現在、インターネットを経由して行われる通信の中には、パスワードやクレジットカード情報、企業の機密情報など、多くの秘密情報が含まれています。これらの通信内容は暗号で守られているように思われますが、実は高性能なコンピュータを使用することで、暗号を解読することが可能です。現在のコンピュータでは解読に膨大な時間が必要ですが、今後、量子コンピュータを始めとする技術発展により、ある日突然、不正ログインや個人情報流出などのサイバー攻撃が群発し、インターネットが機能しなくなる恐れがあります。
このような危険性を確実に排除するためには、理論上絶対安全な量子通信技術を用いた量子インターネットが必要です。量子通信では、量子力学の物理法則に沿って、通信が盗聴された場合に量子の状態が変化し、盗聴を検知することが可能となります。しかし、非常に弱い光である光子を利用する必要があるため、現在の光を用いたインターネットで用いられている中継機(増幅器)を使用することができません。
一方で長距離で安全な通信を行うためには中継が望ましく、量子インターネットを実現するためには、量子通信専用の『量子中継器』が必須です。LQUOMは、量子中継機の開発に必要なすべての要素技術を保有しており、2023年までの実証を目指すべく現在プロトタイプの開発を進めています。
量子中継器では、量子を壊さず遠方まで送り届ける機能が必須となります。更に、LQUOMが開発する量子中継機では、従来のインターネットにあるようなルーティング機能(ネットワークのルートを選択する機能)の搭載を目指しています。ルーティング機能は現在のインターネットのように、1対1ではなく複数のデバイス同士が通信を可能とし、更に、この機能を応用すれば、盗聴を検出した際に、安全なルートに迂回することも可能となります。基礎となっているのは、『量子テレポーテーション』や『量子もつれスワッピング』と言った最先端の物理学です。
LQUOMは、量子インターネットのグローバルリーダーとなるべく、
早期に開発を行い、事業化を進めて参ります。
社名の由来
Long-distance Quantum Communicationの開発と社会実装を目指すグループとして命名しました。
量子もつれ発生器、量子メモリ、波長変換、周波数安定化といった要素技術をすべて保有する
横浜国立大学堀切研究室発のディープテックスタートアップです。
SCIENCE
LQUOMが実用化を目指す量子インターネットを支える技術・サイエンスについてご紹介します。
量子インターネットの要となる量子中継器には、
量子通信用の光子を発し光ファイバーを通じて量子状態を送るための量子もつれ光源、
量子状態を一時保存しておく量子メモリ、 そして光源とメモリ波長を結ぶ波長変換や周波数安定化等のコア技術が必要です。
つまり、コア要素技術は、①量子光源、②量子メモリ、③周波数安定化であり、これらのインテグレーションが、
量子中継器の要となります。LQUOMは、これら全てのコア要素技術を保有しています。
TEAM
-
Co-founder & CEO
新関 和哉
Kazuya Niizeki
- 2017
- 横浜国立大学理工学部物理工学EP卒業
- 2019
- 横浜国立大学大学院工学府物理情報工学専攻修士課程修了。卒業時には優秀学生工学府長表彰等3件の賞を全受賞
- 2019
- 横浜国立大学大学院理工学府物理工学教育分野入学
- 2022
- 横浜国立大学大学院理工学府物理工学教育分野修了(博士)
-
Co-founder & CSO
堀切 智之
Tomoyuki Horikiri
- 2006
- 日本学術振興会特別研究員
- 2007
- 東京大学大学院
理学系研究科物理学専攻修了(博士)
-
2008
〜
2014 - 国立情報学研究所特任研究員。
スタンフォード大学にて量子中継器および
励起子ポラリトン凝縮の研究 - 2014
- 横浜国立大学大学院工学研究院准教授
- 2024
- 横浜国立大学大学院工学研究院教授
-
CFO
望月 裕也
Yuya Mochizuki
- 2007
- 慶應義塾大学総合政策学部卒業
- 2009
- 一橋大学大学院商学研究科MBAコース修了
- 2009
- 野村證券入社
- 2024
- 国内外のスタートアップを経て、当社入社
-
洪鋒雷
Feng Lei Hong
- 2008
- 文部科学大臣表彰科学技術賞
- 2011
- 独立行政法人産業技術総合研究所研究科長
- 2014
- 横浜国立大学大学院工学研究院教授
- 2019
- 光・量子エレクトロニクス業績賞(宅間宏賞)
- 2020
- 国際計量研究連絡委員会 時間標準分科会 委員
-
吉田 大輔
Daisuke Yoshida
- 2019
- 横浜国立大学理工学部物理工学EP卒業
- 2021
- 横浜国立大学大学院理工学府物理工学教育分野修士課程修了。
卒業時には優秀学生理工学府長表彰等を受賞 - 2022
- 横浜国立大学大学院理工学府物理工学教育分野博士課程入学
-
長野 晃士
Koji Nagano
- 2020
- 東京大学 大学院理学系研究科 物理学専攻 博士課程卒業 (博士(理学))
-
2020
〜
2023 - 学振特別研究員 (PD)
JAXAにてレーザー干渉計型重力波望遠鏡や精密計測技術の研究 - 2023
- 当社入社
- 2024
- 横浜国立大学 総合学術高等研究院 特任教員(准教授)

COMPANY
- 社名
- LQUOM株式会社 (LQUOM, Inc.)
- 事業内容
- 量子インターネット実現に向けた量子通信システム、量子中継器、関連技術の開発
- 代表取締役
- 新関 和哉
- 本社
- 〒240-0067 神奈川県横浜市保土ヶ谷区常盤台79番5号
- contact@lquom.com
- 資本金
- 1億円
- 設立
- 2020年1月
- SNS
- LinkedIn | X (Twitter)